フォーフィニッシュ

 
       
 

フォーフィニッシュとは、大理石や木目、メタリック等の質感に似せた模様を描き、壁や家具の装飾を行う技法で、擬似塗装とも呼ばれています。しかし、具体的な質感の擬似ばかりではなく、色を重ねてたり、にじませたりして表情を出したり、ひび割れを入れたり、使い込まれたような色を出したりと、テクニックは様々です。テーマパークや、ホテルなどで、壁や天井、柱、床などを注目してみると、様々な場所でこれらのテクニックが使われているのを見ることができると思います。

 

フォーフィニッシュに必要な知識

*ツール*

*フォーフィニッシュ製品*
  ◆ CLEAR GLAZE<クレアグレーズ>
  ◆ COLOR WASH<カラーウォッシュ>
  ◆ GLAZE EXTENDER<グレーズエクステンダー>

*フォーフィニッシュ技法*
  ■ SPONGING & BAGGING<スポンジング&バギング>
  ■ COLOR WASHING<カラーウォッシング>
  ■ SHADOW STRIPING<シャドーストライピング>
  ■ DRAGGING & COMBING<ドラッギング&コーミング>
  ■ WOODGRAINING<木目>

 




*ツール*

 
     

フォーフィニッシュのツールとして使用するものの多くは、スポンジ、ビニールバック、布、プラスチック等ありふれたものです。
細い筋を入れたいけれど特別な刻み目のあるこてがない場合は、マーガリンのふたを適当な大きさに切って刻み目を入れて、こての代わりとして使用すれば良いのです。
身近なもので、世界でただひとつの作品を作ってみてください。思い出とともに、愛着も湧いてくることでしょう。

 
 


*フォーフィニッシュ製品*

 
 

◆  CLEAR GLAZE<クリアグレーズ>

 
       
 

”PARA DESIGN ELEMENTS Glazes”<グレーズ>を塗料に混ぜることによって、透明感と光沢を出すことができます。
グレーズをミックスした複数色の塗料を層になるように塗った場合、大変面白い立体的な塗面を作り出すことができます。
通常、グレーズ4に対して塗料1の割合でミックスします。フォーフィニッシュが仕上がった後に、光沢を出したりコーティングのためにグレーズそのものを塗ることもできます。
以下の技法で行う場合に使用します。
    ■ SPONGING & BAGGING<スポンジング&バギング>
    ■ SHADOW STRIPING<シャドーストライピング>
    ■ DRAGGING & COMBING<ドラッギング&コーミング>
    ■ WOODGRAINING<木目>

   
 

◆  COLOR WASH<カラーウォッシュ>

   
       
 

“PARA DESIGN ELEMENTS Color Wash”<カラーウォッシュ>を使用した場合、やわらかく色落ちした、もやがかったような優しい仕上がりになります。
以下の技法で行う場合に使用します。
    ■ COLOR WASHING<カラーウォッシング>
 

   
 

◆  GLAZE EXTENDER<グレーズエクステンダー>

 
       
 

水性ペイントは乾燥までの時間が短い為、スポンジング&バギングオフやウォッシングオフ、ドラッギング & コーミングなどの、色を剥がしてベースカラーを出すような技法では、乾燥を遅らせる必要性があります。
”PARA DESIGN ELEMENTS Glaze Extender”<グレーズエクステンダー>を加える事で、乾燥時間を遅らせ、長時間作業することができます。




   
 

*フォーフィニッシュ技法*

 
 

  ■  SPONGING & BAGGING <スポンジング & バギング>

 上へ
 

  

 

《バギング》

左の写真は、バギングを施した仕上がりです。
スポンジングに比べ、きめの粗い、シャープな仕上がりになります。
ベースの上から、ビニールバックを表裏にし、しわくちゃに丸めたものを使って、グレーズを混ぜたペイントを塗り重ねることで、このようにダイナミックな効果を得ることができます。

 
 

Sponging & Bagging ON <スポンジング&バギングオン>
スポンジや海綿、ビニールバックを使用し、ベースの上から、グレーズを混ぜたトップコートを軽く不揃いにはたきつけます。複数の色を使い、何層か重ねると、効果的に影を付けることができます。
一つの層が仕上がったら、完全に乾かしてから次の層を重ねます。

Sponging & Bagging OFF <スポンジング&バギングオフ>
ベースの上から、グレーズを混ぜたトップコートをローラーやブラシで塗った後に、すばやくスポンジやビニールバック等で不揃いに剥がします。そうすることで、ベースの色がまだらに表面へ出てきます。さらに色を重ねる場合は完全に乾かしてから次の層へ移ります。

 
 

    

 
 

写真Ⅰ                            写真Ⅱ                             写真Ⅲ

 
 

《スポンジングオン》
ベースカラー:深いコーラル
トップコート:やわらかいローズ、灰褐色、明るいローズの順で3層
   1.ベースカラーを塗り、完全に乾かします。
   2.ベースの上から、グレーズを混ぜたトップコートをスポンジで軽くはたきつけ、乾かします。(写真Ⅰ)
   3.第2、第3の層を塗る場合は、2を繰り返します。(写真Ⅱ、写真Ⅲ)
 

 
 

  ■  COLOUR WASHING <カラーウォッシング>

 上へ
    
 
 

Washing ON(ウォッシングオン)
ベースの上から、ビニールバッグやラグ、ブラシやスポンジを使って、曲線を描くようにトップコートを塗り広げます。
スポンジングと比べると(Aをご参照ください)、やわらかく色落ちした、もやがかったような優しい仕上がりになります(Bをご参照ください)。


Washing OFF(ウォッシングオフ)
グレーズを混ぜたトップコートをローラーやブラシで塗った後、不揃いに、曲線を描くようにふき取ります。

 
        

《スポンジングとカラーウォッシングの比較》
ベースカラー:明るいローズ
トップコート:深いプラム、明るいプラムの順で2層

 
 

  Aスポンジング        Bウォッシング
 

 
 

  ■  SHADOW STRIPING <シャドーストライピング>

 上へ
 
 
 

繊細かつ豪華なシャドウストライピングは上品な仕上がりで、どのようなスタイルのお部屋とも調和します。
ベースとは違った色をトップコートとして使用した場合は、かわいらしい感じに、またベースと同色を使用したり、ベースと同色で違う質感(マットとセミグロス等)をトップコートとして使用した場合は微妙な影ができ、気品があります。
ストライプの幅を変えてみるのも面白いですよ。

 
 

    

 
 

写真Ⅰ                                        写真Ⅱ                                     写真Ⅲ

 
 

《シャドーストライピング》
上記の写真は、同色のベースカラー、トップコートを使用しています。
トップコートにグレーズを混ぜることで、単色でありながら、質感の異なる縦縞の微妙な影が効果として現れます。
(写真Ⅲ)
ベースカラー、トップコート:同色の深いブルー
  1.ベースカラーを塗り、完全に乾かします。
  2.上から下まで、まっすぐにマスキングテープをはります。
  3.仕上がり効果により、スポンジやバッグ、ローラーを使い分け、
     グレーズを混ぜたトップコートを塗ります。(写真Ⅰ)
  4.ペイントが乾く前に、すばやくテープを剥がします。(写真Ⅱ)

 

 
 

  ■  DRAGGING & COMBING <ドラッギング & コーミング>

 上へ
     

ドラッギング、コーミングは、トップコートをブラシや刷毛等で剥がし、下の層を見せる技法です。
綿や麻、デニム、木目に似せた質感を、ブラシや刷毛を使って簡単に作ることができます。
同じように、くしや刻み目のあるこてを使って、布や波のパターンを作ることができます。


Aでは、ベースのライトブルーにネイビーブルーを重ねてドラッギングし、デニムの感じを出しています。

Bでは、ベースカラーとトップコートの色を逆にし、色あせたデニムの感じを出しています。

 
 

    

 
 

写真Ⅰ                                        写真Ⅱ                                         Bベースカラー:ネイビーブルー

 
 

《ドラッギング》                                                                                    トップコート:ライトブルー

 
 

Aベースカラー:ライトブルー
   トップコート:ネイビーブルー
  1.ベースカラーを、グレーズを混ぜたトップコートで覆います。(写真Ⅰ)
  2.ブラシを真っ直ぐに垂直方向、水平方向に引き、繊維の質感を出します。(写真Ⅱ)
 

 
 

  

 
 

写真Ⅰ                                         写真Ⅱ
《コーミング》
ベースカラー:ブルーグリーン
トップコート:ブラック
  1.ベースカラーを塗り、完全に乾かします。
  2.様々な多角形をブラックのペイントで描き、完全に乾かします。
  3.マスキングテープを使い、一つおきに多角形の周りを囲みます。
  4.グレーズを混ぜたトップコートでベースを覆い、
    くし状のこてを使用し、円を描くように模様を付けていきます。(写真Ⅰ)
  5.グレーズが乾く前に、テープを剥がします。
  6.グレーズが乾いたら、残ったエリアで、3から5を繰り返します。(写真Ⅱ)
 

 
 

  ■  WOODGRAINING <木目>

 上へ
     



特別なツールを使って、木目を作ることができます。
色を変えて、個性的な木目を楽しんでください。
本物に近づけたい場合は、木の色を参考に塗料を選んでみてください。

 
 

      

 
 

写真Ⅰ                                   写真Ⅱ                                  写真Ⅲ

 
 

《木目》
  ツールの傾け方によって、柾目調になったり、節のある板目調になったりと模様が変化します。
  描きたい模様になるよう、ツールを上下に傾けながら、ゆっくりと引き下ろすように木目を描いているところです。
  (写真Ⅰ、写真 Ⅱ、写真Ⅲ)
  隣り合う「板」を不揃いにする為、面ごとにツールの方向を変えて使用します。
 

 上へ